ABRAKADABRA
魔法+公式= ? わたしたちが何を信じるのかということにおいては、その 事柄が合理的であるかどうかはあまり関係がなく、むしろ、 非合理的な事柄の方を信じる場合がある。 これは、社会学に おけるある種の考え方が、具体化したもののように思える。例えば、金融市場での高リスクの投機や、群衆行動を考えた 場合(注 1)、 経済やテクノロジーがあらゆるものを解決すると無条件に信じることは、それと同時に非合理性や不合理な行為を過度に否定するということにおいて、 合理的なシステムを神話化することになるとの指摘がある。